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外来・専門医療

  • 歩き始めに痛い
  • 階段の上り下りが痛い
  • 正座がしにくい
  • 立ち上がる時痛い
  • 膝に水がたまって腫れる

このような症状がある時…

変形性膝関節症の可能性があります。一度、外来受診をお勧めします。

変形性膝関節症とは…

年齢、体重、O脚、職業や生活様式(正座等)、昔の膝の怪我等が原因で膝の軟骨が磨り減り、変形し、炎症を起こして痛みが生じる病気です。その他、関節リウマチ、骨壊死などの病気の場合があります。

変形性膝関節症を予防するには…

まずは、体重の管理をしたり、膝の周りの筋肉をつけたりして日常生活で膝に負担をかけないように注意してください。膝には立っているだけでも、全体重がかかります。歩行すると体重の約2倍、階段を下りる際には体重の約4倍の力が膝にかかります。太りすぎると膝に負担がかかります。適正体重を保ち膝への負担を軽減してください。
また、膝の周囲の筋肉を鍛えると、膝への負担が軽減されます。
その他、杖を使用して膝への負担を軽減したり、正座や激しい運動等膝に負担のかかる動作は避けるなど、日常生活では膝へ負担がかからないように、注意しましょう。

膝関節の治療

保存療法

変形性膝関節症で症状が軽い場合には保存療法を行います。保存療法には主に以下の5つ治療法があります

  1. 体重コントロール…適正体重を保ち膝への負担を軽減します
  2. リハビリテーション…ストレッチ、筋力トレーニング等で膝への負担を軽減します
  3. 装具療法…足底板という足底の外側を高くする装具を使用すると膝への負担が軽減されます。
  4. 薬…お薬で膝の痛みを軽減します。
  5. 注射(ヒアルロン酸療法)…ヒアルロン酸は膝関節に注射をすることで、痛んだ軟骨に働き軟骨骨代謝を改善する効果があります。また、関節の滑膜に作用し、痛みや変性を抑制する効果もあります。

手術療法

膝の障害が進むと手術療法を行います。手術には主に以下の3つの手術があります。

  1. 膝関節鏡手術(クリーニング手術)
    膝関節内視鏡治療は、膝の傷んだ半月版の部分切除、遊離軟骨・骨棘の除去、滑膜切除、洗浄等を行う膝のお掃除(クリーニング)です。膝の内部を精密に検査して、今後の治療の重要な指針を得ることもできます。メリットは傷が殆ど目立たないほど小さく、術後すぐに歩行でき、短期間の入院で済むことです。
  2. 高位脛骨骨切り術(HTO)
    膝の下の骨を切って膝に負担のかからない様に変形を矯正します。重労働の方、若くて変形のあまり進んでいない方が対象の手術です。術後は仕事やスポーツ等、日常生活に支障をきたすことなく活動できます。
  3. 人工膝関節置換術(インプラント手術)
    膝は歩行で60度、軽くしゃがんで100度、正座で140度以上の曲がる角度が必要です。130度以上膝が曲がりますと、立ち上がり、移動動作など日常生活が非常に楽になります。当院での膝の平均屈曲角度は135度以上ですが、術後の獲得屈曲は患者さんの膝の状態により異なり、あくまでも個人差があることには十分ご了解下さい。通常の手術では、手術翌日に車椅子、3日で立位、7日目で歩行訓練、退院まで約3週間となっています。
    また、当院では人工関節最小侵襲手術の手技の手術も行っています。この手術のメリットは小さい傷(通常の1/2)で済み、短い入院期間と早期のリハビリで早期退院が可能で、輸血の必要もありません。ただし、変形のそれ程進んでいない患者さんが対象となります。

当院の手術の特徴

当院の最大の特徴は回復期リハビリ病棟(365日リハ)を備えていることです。この病棟では土日祝日等はもちろんのこと、連休、正月も365日リハビリが可能です。当院では早期に退院して通院リハビリも可能ですし、回復期リハビリ病棟に移り、通院の必要のない程度まで十分なリハビリを続けることも可能です。
手術からリハビリまで一貫した治療を行うシステムを備えています。

担当医師:
片平医師(月曜日午後・火曜日午前)、冨田医師(火曜日午後・金曜日午前)
小幡医師(月曜日午後・木曜日午前)
専門外来は予約制で月曜日午前が冨田医師、第1・第3・第5水曜日午後が小幡医師、木曜日午前が片平医師です。