当院では道内で初めて骨質(骨微細構造)を評価するTBS(Trabecular bone score)iNsight を導入し、骨粗鬆症の臨床診断に役立てています。TBSは腰椎骨密度測定画像における各画素の濃度変動を表すテクスチャー指標で、骨強度の決定要因の一つである海面骨微細構造の簡便な評価法として期待されているものです。骨強度は骨密度と骨質によって説明されますが、これまで骨密度が高い方に起きる脆弱性骨折の評価は難しいものでした。今後はTBSを組み合わせることで骨密度と骨質の両方から評価することが可能となり、より正確な骨粗鬆症診断を提供します。

「骨密度が同じなのに、なぜか骨が折れやすい人がいます。」そこで当院の骨粗鬆症診断には「骨質」測定を取り入れています。

日本における骨粗鬆症の患者さんは1300万人と推定されています。骨の健康状態を知る指標として骨密度はよく知られていますが、骨の強さは骨密度が70%と骨質が30%により規定されています。骨質はさらに材質特性と構造特性に分類され、TBSは構造を評価する指標です。TBSは骨密度とは独立した危険因子とされています。当院では骨密度測定装置で撮影した画像情報から簡単に「骨質(TBS)」の状態がわかるソフトウェアを導入しています。骨折リスクを事前に回避するために、骨密度+「骨質(TBS)」の検査をおすすめします。

当院の掲示板にはTBSを紹介するポスターを掲示しております。こちらは東洋メディック株式会社が当院長、片平弦一郎の監修で作成したものとなっております。是非一度ご覧ください。

 

 

文責 骨粗鬆症マネージャー・放射線科 秋庭