スポーツによる痛みは、一回の大きな外力で発生する外傷と、反復動作(ストレス)の積み重ねによる障害があります。

【外傷】捻挫、骨折、脱臼、靱帯断裂など
外傷は、レントゲンや見た目が明らかな場合が多く、何らかの組織が壊れます。壊れた組織が自己修復しないうちは、激しい動作はできずスポーツ活動の休止が必要です。損傷の激しいものとして、骨折、脱臼、靱帯断裂などは手術が必要な場合もあります。
大切なのは、外傷を放置して治療期間を長引かせたりしないこと、また、後遺症などを残さず治療することです。

当院では、患者さんのレベルを的確に判断し、ギプス、装具治療やリハビリ治療、手術治療など、各人に合った適切な治療を行っています。

【障害】投球障害、膝障害、慢性腰痛など
障害は、レントゲンや見た目がはっきりしない場合が多く、「スポーツを休んでください」「2週間安静」など、休息だけの治療になってしまう場合が多くあります。確かに休むと、それまでの動作によるストレスが軽減するので、痛みは一時的には楽になりますが、すぐに再発してしまします。
障害は、多くの場合は体のバランスが悪いところに発生します。筋力バランス、柔軟力バランス、骨盤の傾き、姿勢など、様々な要因が絡んできます。当然数回の治療ですべては解決せず、日々の継続的な治療、リハビリが必要になります。

当院では、崩れたバランスを診察し、各人に必要な治療メニューを個別に作成して治療にあたっております。

適切な診断と治療が大切!

【スポーツによる肩疾患】
<外傷>
肩関節脱臼
いわゆる「肩がはずれる」状態で完全脱臼から亜脱臼まで程度は様々です。亜脱臼であれば自己整復可能ですが、完全脱臼すると自己整復困難なことが多いです。時に、骨折や神経麻痺を合併することがあります。反復する脱臼、いわゆる「脱臼癖」の選手は手術が必要な場合があります。

<障害>
投球障害肩
一度の大きな外傷で発生する脱臼とは違い、投球障害は反復する投球ストレスの積み重ねで生じる障害です。コンディショニングやリハビリによる治療が主で、状態がひどい場合は注射や時に手術を必要とする場合があります。
病院での診察を勧めますが、コーチ、監督との連携も重要で、選手と同伴で来院することが望ましいです。

いずれの状態も放置せず、一度病院で相談してください!

【スポーツによる膝疾患】
<外傷>
①前十字靱帯断裂
膝を支える4本の靱帯の1本で、バスケットのカットイン、スキーエアの着地など、膝を捻って断裂するケースが多いです。自然回復することはなく、スポーツを続ける場合には手術が必要です。

②半月板断裂
膝の中にあるクッション的な組織。前十字靱帯と同様に膝を強く捻って受傷します。そのため、同時に受傷することも珍しくありません。半月板は自然回復することもありえますが、回復しない場合は手術が必要です。

<障害>
①ジャンパー膝(膝前方痛症候群)
バスケットやバレーといったジャンプを多く行うスポーツ競技で発症しやすいです。膝のお皿(膝蓋骨)周囲の痛みで、疲労の蓄積や体の硬さなどに起因して発症します。治療は休養やストレッチといったコンディショニングにより回復可能です。

②ランナー膝
ランナーに多く発症します。膝外側の痛みで、本態は腸脛靱帯の炎症です。疲労の蓄積や体の硬さ、筋力のアンバランスなどに起因して発症します。治療はジャンパー膝と同様、コンディショニングによります。

担当医師:
冨田医師(火曜日午後・金曜日午前)
専門外来は予約制で月曜日午前 冨田医師、水曜日午後 渡邉医師が担当しています。

【冨田医師によるスポーツコラム】
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