腰椎椎間板ヘルニアの手術 -PED(経皮的内視鏡下椎間板切除術)について-  整形外科医長 河村 秀仁

PEDとは?
腰椎椎間板ヘルニアに対し8ミリ程の内視鏡を挿入し経皮的にヘルニアを摘出する手術方法です。

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PEDの利点は?
PEDは従来の手術比較すると痛みが軽減され、入院期間の短縮につながると報告されています。実際に当院でも通常の手術では、2日間程動くことが困難でしたが、この術式では手術後3時間程度で歩くことができ、希望があれば日帰りも可能となっています。また局所麻酔で行うことで患者さんの体の負担を軽減し、神経をさけて手術することができます。

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手術方法
手術のアプローチは2種類で背中からのアプローチでは骨を削る必要がありますが、体の側面からの手術の場合は骨や筋肉への影響が少なく、直接ヘルニアの部分に到達できます。創は一箇所で、筒の先端に光源とカメラがあり器具の先端から水を常に流しながら手術を行います。筋肉も殆ど傷つけず、骨も殆ど削りません。出血はありますが、水を流しながら行うので、術野が非常にクリアで水の圧力だけでも止血されます。更に特殊な超音波で止血しながら手術を行うことで、さらに安全に手術を行うことができます。手術時間は、30分~1時間程度です。

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 PEDができない患者さんは?
基本的には腰椎椎間板のどの部分でも適応可能ですが、ヘルニアが下に大きくはみ出したものなどは手術ができない場合もあります。また、局所麻酔で手術を行うと神経周囲に近くなった場合に痛みが出ることがありますので、痛みにすごく弱い方は手術が困難な場合もあります。以上の理由などで50人に1人位の割合でこの手術ができない場合があるといわれています。

予防も大切
腰痛は日常の何気ない動作や姿勢で引き起こされますので、中腰の姿勢をさける、物を持ち上げるときには腰を落としてから持ち上げるなど普段から腰の負担を減らすように注意しましょう。またストレッチや筋力強化に努めるなども効果があります

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